カステラの歴史と名前の由来|450年続く「進化の物語」を解説

洋菓子
仕事が一段落した午後、コンビニやスーパーで見かけるとつい手が伸びてしまうのが、あの黄色い「カステラ」です。ふんわりした甘さと、底に残るザラメの食感。一口食べるだけで、なんだかホッと癒されますよね。

でも、このお菓子。私たちが生まれるずっと前、それこそ450年も前から日本にあることをご存知でしたか?調べていくうちに、単なる「古いお菓子」ではない、驚くほど情熱的な物語が見えてきました。


「カステラ」という名前はどこから来たの?

不思議なことに、本場ポルトガルには「カステラ」という名前のお菓子は存在しません。

この名前、実は16世紀に実在した「カスティーリャ(Castela)王国」が由来なんです。当時のポルトガル人が日本へ来た際、「カスティーリャ王国のパン(パオ・デ・カスティーリャ)」として紹介したのがきっかけでした。

それが日本人の耳には「カステラ」と聞こえ、そのまま定着したと言われています。国名がお菓子の名前になるなんて、当時の人たちにとってもそれほど特別な存在だったのかもしれませんね。

450年かけて辿り着いた「しっとり」の秘密

カステラが日本に伝わったのは、16世紀半ば(室町時代末期の1540年代頃)と言われています。でも、当時のものは今のようなふわふわ感はなく、パンやビスケットに近い、もっと素朴で乾燥したものだったそうです。

日本人の舌が作り上げた進化

今私たちが食べている「しっとりカステラ」は、江戸時代から明治時代にかけて、日本の職人さんたちがコツコツと改良を重ねて完成させたものです。

  • 江戸時代(18世紀頃): 卵の量を増やし、独自の「引き出し釜」で蒸し焼きにする技術を開発。
  • 明治時代: ここで大きな変化が。「水あめ」を加えるアイデアが生まれ、あの独特のしっとりした質感が生まれました。
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改めてじっくり食べてみると、卵の香りが鼻に抜けて、本当に優しい味がします。水あめのおかげでパサつきが全くなくて、底にあるザラメの「ジャリッ」とした食感に出会うと、なんだか得した気分になりますね。

底にある「ザラメ」に込められた意味

カステラといえば底にあるザラメですが、実はこれ、昔はただの甘味料ではなかったんです。江戸時代、砂糖は非常に貴重な輸入品でした。あえてザラメを残すことで、「こんなに高級な砂糖をたっぷり使っていますよ」という品質の証でもあったのだとか。

ザラメのジャリジャリした感触は、当時の人たちにとって、この上ない贅沢のサインだったのかもしれません。

おわりに:歴史を一口、味わってみる

大航海時代から450年。多くの職人さんたちの手で日本のお菓子へと生まれ変わったカステラ。その長い道のりを知ると、いつもの一切れがもっと愛おしく感じられます。

次のおやつタイム、もしカステラを選んだら、その名前や歴史に少しだけ思いを馳せてみてくださいね。

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